2020.11.28 (土)

第5回

場所:Zoom

フィクションを織り交ぜながら、自分の分岐点について書く

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11月28日、オンライン会議ツール「Zoom」で第5回のワークを実施。冒頭にナビゲーターの南雲麻衣から「フィクションを織り交ぜながら、自分の分岐点について書く」というテーマが共有された。メンバーそれぞれの人生において、分岐点だったと感じる出来事を振り返り、そこにまつわることを書くこと。事実をそのまま書くのではなく、フィクションを混ぜること。フィクションの濃度は1%でも99%でも構わないこと。

書くときのヒントとして、「自分という存在がいて、他者と出会って、触れて、自分がいる。ある出来事が分岐点となり、その出来事の積み重ねの先に、今の自分がいるはず」という言葉が手渡された。

▲ナビゲーターの南雲麻衣が事前に参加メンバーに送った第5回のワークについてのお知らせ。ナビゲーターチームでのディスカッションのなかで「パソコンを使用しテキストで打って共有するだけではない方法」として見つけたもの。

Zoomはつないだまま、映像や音声のオン/オフはそれぞれのやりやすい状態で、再集合の時間まで各々ワークを行う。クローゼットにこもりながら、取り組んでいたメンバーも。途中、チャットに、「洗濯物が飛ばされてしまったので、取りに行ってきます」とコメントが入り、それぞれ違う場所にいながら、画面の向こう側に人がいて、暮らしが確かにあると感じられた。

再集合した後は、ワークの感触がそれぞれから共有された。迷う暇もなく、ひたすら書き進めた人、「『もしもあのとき、こう選択肢していたら』と考えること自体を捨てていた」と気づいた人、「全然書けなかった」と微笑む人。

大きな余白を受け取ったメンバーそれぞれが、自分なりの表現を模索する時間となった。

後日、Googleドライブ上に、ワークを経てアウトプットしたものが、それぞれの形で共有された。Googleドキュメントにひたすら文字が書かれているもの、PowerPointで作成されたもの、写真を起点に分岐点を振り返っているもの、書いている様子を動画で記録しアップロードしたもの。

それらに、ぽつぽつと、お互いのアウトプットにコメントが入っていく様子は、植えたばかりの種に、それぞれが肥料をまき、耕し合っているようにも見えた。

Text=木村和博