2019.6.17 (月)

続・東京でつくるということ

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アートプロジェクトは誰のもので、何を目指すのか。多くの人が現場で直面するこの問いについて、「記述する」ことを通して考えるために、2019年度も「続・東京でつくるということ -わたしとアートプロジェクトとの距離を記述する」としてスタディを続けることが決定!

さまざまな立場の人が関わるプロセスそのものが作品として提示されるとき、鑑賞者はもちろん記録者(カメラマン、ライター、編集者)や批評家も、純粋な観察者ではいられない。
こうした場面ではしばしば、文化人類学等で用いられる「参与観察」という手法が参照されるが、その際、観察者が自身の背景や身体性と向き合い、対象との距離を明らかにすることが大切。つまり「プロジェクトを観察・記述する」と同時に「自分を観察・記述する」ことが必要になってくる。

2年目のスタディ1では、2019年秋に東京で行われるアートプロジェクトを事例として取り上げ、参加者は「観察者・記述者」として現場に立ち会う。異なる背景を持つ参加者同士の視点を交換しながら、ひとりひとりが「東京でつくること」について考えていく試みだ。新しいメンバーを迎えて、引き続き問いを深めていきたいと思っている。

「東京プロジェクトスタディ」詳細はこちら

Text=嘉原妙